西部仲よし
平成29年度対人援助技術研修会(基礎コース)
日時:平成29年10月10(火)
場所:きらめきプラザ4階401会議室(水)
*講義「利用者理解のための基本視点 ~相談援助面接の展開~」
講師:新見公立大学大学院 健康学科 教授 矢庭さゆり 氏
1.相談面接とは「一定の状況下において面接者と被面接者とが、相談援助の目的をもって実施する総合作用のプロセス」である。
2.相談面接の目標とその特徴
①利用者や家族との援助関係を構築すること。②利用者の問題やニーズに関する情報を収集する事。③問題解決への援助を行うこと。
3.面接場面の総合交流・援助関係
4.相談援助面接の展開のために必要なスキル<コミュニケーション>
講義を受け、相談援助面接の展開を行っていくために必要なコミュニケーションの取り方を学ばせて頂きました。バイスティックの7つの原則、SOLER(面接時の身体的関わりの基本)の実践、非言語的コミュニケーション、主な技法として、(繰り返し、言い換え、感情の反射、閉ざされた質問、開かれた質問、要約)など技術を身に付けていく事で、効果的な情報収集が行え、問題解決への援助が行える。現在の状況、全体像を把握するためには、まず、利用者、家族との信頼関係を築く事が最も大切であると思いました。全体像を引き出し理解する事はとても難しく思いました。次につながる相談援助面接が行えるようになるためには、日々の実践の積み重ねが必要だと思いました。
*事例検討「利用者とのコミュにケーション場面の振り返り」
講師:新見公立大学大学院 健康学科 教授 矢庭さゆり 氏
前向きになれないA氏(事例タイトル)事例検討をグループに分かれ行いました。
事例検討のすすめ方として、Aさんの全体像を知るための・生活史・家族構成図・ファミリーマップとエコマップの作成、資料にない情報を質問していき、検討したい課題、コミュニケーションについて振り返りを行っていきました。みんなで、質問、意見を出し合っていく中で、自分では気づかなかった視点での意見もたくさんあり、勉強になりました。
まとめ・「相談面接の基本・心構え」
1、面接には全て目的とゴールがある。
2、面接には初めと終わりがある。(組み立てと流れ・構造がある)
3、短期間でくつろいだ援助関係が作れる。
4、面接で引き出される個人情報。
5、対象者が置かれている状況を正確にアセスメントする。
6、傾聴する。
7、心理的・精神的なサポートができること。
8、対象者の持つ強さ(内的資源)を活用する。
9、情報提供・助言のしかたを考える。
10、自己決定の原則を守る。
11、面接は、プロセスも大事であるが、結果オーライでなければならない。
12、基本的姿勢の確保:常に磨こうという姿勢。自己点検、考察、事例検討、模擬面接(ロールプレイング)、スーパービジョンなど。
相談面接の基本、心構えを身に付け、目的、問題課題、ニーズなど達成するために、利用者、家族とのコミュニケーションの向上につなげていきたいと思います。