リスクマネジメント研修「新任コース」
2017年10月19日
西部仲よし
リスクマネジメント研修「新任コース」研修報告
日時 平成29年9月27日(水)
会場 きらめきプラザ3階301会議室
講師 岡山大学院法務研究科(法科大学院)
副研究科長・教授 西田 和弘
リスクマネジメント研修では、内容は、以下の事を学びました。
1.講義「社会福祉施設におけるリスクマネジメント」
2.演習「社会福祉施設におけるリスクマネジメント」
Ⅰ KYTイラスト・記入シート
Ⅱ 事故報告例
Ⅲ 介護事故報告例
(Ⅳ 想定事故事例)
今回の研修の中で、私は普段の作業の中で自分が利用者に対する関わり方が、まだまだ不十分な所や業務中心になってしまっているところがたくさんあると振り返る事ができました。
リスクマネジメントの「リスク」とは、サービス提供またはそれに関連する事故や、事件、紛争につながりかねない危険性のこと。
「リスク」を「マネジメント」する。事件・事故・紛争を未然に防止し、万一事故等が発生しても適切に対応して損害や事態の悪化を最小限にとどめ、再発防止を図ること。
<参考>
リスクマネジメント クライシスマネジメント
3つの段階 3つの段階
・危機的状況に陥らないようにする *事件・事故への迅速な対応
・陥った際の被害・事態の悪化 ⇒ *原因究明
を最小限に抑える *説明責任の遂行
・危機経験を生かし、再発防止
策を講ずる
「介護・福祉におけるリスクマネジメント」は、「利用者の安全を最大の前提としたうえで、サービスの質の向上と利用者満足度の向上を目指す活動」である。
そして、その活動の主体は全職員である。
事業者・職員の責任のある・なしにかかわらず、
「その出来事が人間としての尊厳を冒すことであったり、安全や安心を阻害しており、提供するサービスの質に悪い影響を与えるものであれば、改善する必要がある。」
リスクマネジメントというよりは、「クオリティマネジメント」 と考える。
実際にどのような事故があるのか?
・転倒
・転落
・誤飲
・誤薬
・溺死
・行方不明
・利用者同士のトラブル
交通事故・介護事故・福祉サービス事故・入浴事故・虐待など、「事故」としてとらえるかということよりも、「その出来事が人間としての尊厳を冒すことであったり、安全や安心を阻害しており、提供するサービスの質に悪い影響を与えるものであるならば改善する必要がある」という判断が重要。
福祉におけるマネジメントを学び、「利用者の安全を最大の眼目としたうえで、サービスの質の向上と利用者満足度の向上を目指す活動」であり、単なる事故防止・事故対応にとどまらない。よりよいサービスで利用者・家族の笑顔と感謝を獲得し、自ら積極的に「権利擁護」の担い手となるために取り組んでいかなくてはならない事を学びました。
演習では、KYT(危険・予知・トレーニング)を行い。イラストを見てどんな危険が予測できるか色々な目線からやりとりするなかで、日々の作業にも生かせる事が多く、
トレーニングを行うことで視点を変えてみる事の必要性を感じました。
また、ヒヤリハットの活用では、「~なので~になる」「~して~になる」「~の時~になる」 (例)× 怪我をする。危険性がある。
○ 頭を打つ。喉につまらせる。
など、危険要因は、掘り下げて、原因と結果を具体的に表す練習をおこないました。
言葉の表現や伝え方、明確に伝える事の難しさを実感しました。
様々な環境の違う職員と会話するなかで、捉え方、見方、感じ方も色々あり今回の研修で、多くの事を学ぶ事が出来ました。今後の仕事をするうえで活かしていけたらと思っています。