社会福祉法人岡山市手をつなぐ育成会(仲よし)は「知的障がいのある人たちが地域の中で安心して生きてゆける仕組みをつくる」ことを目的として、手をつなぐ育成会「親の会」が力を合わせて創設し22年目を迎えています。福祉関連法律の改定の波に揺られながらも、各方面のからの温かいご支援・ご協力を賜り、約170名の利用者と約50数名の支援者が一体となり地域へ定着し、安心して生きていける仕組みつくりに励んでおります。
「地域とは」と見直した時、地域の活力の弱さに気付きます。地域活動とは家族を単位として、近所付き合いや町内会活動のような人と人の絆があってこそ成り立つ活動です。今は核家族、高齢者家族が増え、近所付き合いが困難な孤立家族が増えて、いわゆる地域活動が低調になっています。しかし、人間は社会的動物です、社会活動なしでは平穏な暮らしはできません。
私たちは障がいのある人達が地域社会へ溶け込んで、地域の潤滑油、あるいは社会の激変にブレーキをかける役割を果たす様な試みをしています。知的発達障がい者はとかく、ものわかりが悪い、言葉が解りにくい、動きが鈍い、わがままを言う、などとみなされ、ネグレクトされたり、いじめられたりします。私どもは彼らが地域へ溶け込んで、地域で何か役に立てるように支援しています。行き交う人達に明るく挨拶をする、道路や公園のゴミ拾いや清掃をする、高齢者の力仕事を手伝う、など、日常の仕事以外に地域に貢献し、人の絆を拡げようと務めています。この点を地域の皆様にはご理解を頂き、暖かいご支援を賜りますようにお願いいたします。
私たちの法人は、知的障がい者が生涯にわたり地域に溶け込んで、地域の皆様方共々、自立した生活を営み、地域社会に役立つような支援活動を続けてまいります。ご指導・ご鞭撻を頂いている行政機関、企業、奉仕団体および地域の皆様に深く感謝し、利用者・家族、職員・支援者が力を合わせて、より一層有意義な地域に役立つ活動ができる社会福祉法人となるよう努力いたしますので、温かいご支援・ご指導を賜りますようよろしくお願い申し上げます。