社会福祉法人 岡山市手をつなぐ育成会



第51回 旭川荘障害医療福祉セミナー

第51回 旭川荘障害医療福祉セミナー

日程:H30年 9月13日~14日

場所:ピュアリティまきび

 

広瀬町仲よし(地域サポートセンター仲よし)

 

 

1日目 9・13

講義1

「障害医療福祉新たな地平~インクルーシブ社会を目指して~」

講師:末光 茂 氏

 

医療も福祉も人がより良く生きるための支えであり、専門的・体系的な理論に基づいて行われており、人間生活の全体像を見るために、細部を見ながら全体を見て、全体を見ながら細部を見ることインクルーシブ社会を作るために大切であると感じました。

福祉サービスは精神性・具体性が必要であり障害者・その家族に加え、国民からの共感を得ることを目指していく必要があり、障害の重い人の生命や尊厳を守るためには、インクルーシブ社会の構築が必要と感じました。

 

 

講義2

「障害福祉制度の動向」

講師:仁木 壮 氏

 

障がいを持たれている方が年齢を重ね、介護保険のサービスが必要になった際に、介護保険と障害福祉両方の制度に共生型サービスを位置づけようとする動きがあることを知りました。

このような共生型サービスに特化した事業所が出来れば高齢化が進んだ現代でも幅広い支援が行うことが出来るのではと感じました。

 

 

講義3

「意思決定支援と合理的配慮について」

講師:大塚 晃 氏

障害者の支援に携わる仕事に就いてよく「利用者主体」という言葉を聞き、私自身もそれを念頭に入れて日々の業務を行っています。

意思決定支援は本来、利用者主体で行わなければならないところを支援者や外部の人の意見が混入してしまうことを問題視されており、個別支援計画の作成時など本人の想いが反映されていない物は個別支援計画として思わしくないとのことでした。

私自身、重度の利用者の個別支援計画を作成した経験がありますが自分の想いを上手く言葉に乗せて表現できない所を補うために支援者である私の主観が混入していたようなところがあったかもしれません。

利用者のニーズに沿うために支援者間での情報共有や話し合いなど一人一人の利用者の方に対して真摯に向き合うことが、よりよいサービスを提供する上において大切なのだと感じました。

利用者のことを皆で話し合うのは当たり前のことですが、おろそかにしてはならないなと自分の支援について振り返りが持てる内容だったと思います。

 

 

「ポエトリーリーディング」

生活介護事業所 ぬかつくるとこ 戸田雅夫 氏

戸田さんが書かれている詩は独特の空気と力があり、とても引き込まれる内容でした。戸田さん自身が自分で詩を読まれている姿も力強く元気がもらえました。

 

2日目 9・14

講義4

「知的障害の方がある方の行動上の課題に関するアセスメントと支援システム」

講師:井上 正彦 氏

講義内容は強度行動障害と呼ばれている方への支援などが中心でした。

外国ではCHBと表現されていてCはチャレンジから来ていて困難であるが可能性があるという意味合いで使われているようでした。

私自身、強度行動障害の方と関わった経験、支援に携わった経験もありましたが、

強度行動障害の方によく見られる自傷・粗暴・破壊行動は自分の気持ちが上手く表現できず、見られているものであり行動の前後や環境などに目を向けて、なぜそのような行動に至ったのか具体的に状況など記録を取っていくことが行動障害を減少させていくための一歩であるとのことでした。今回の講義を聞いて改めて支援記録は支援内容向上のためには大切なのだと感じました。

 

 

講義5

「合理的配慮としてのコミュニケーション支援」

講師:門 眞一郎 氏

自閉症スペクトラム障害と呼ばれている人たちにスポットを当てた内容でした。

講義の中での「機能変異があっても社会的障壁が無ければ障害にならない。」という言葉がとても心に残りました。

自閉症スペクトラム障害の方は言葉でのコミュニケーションがとても苦手でそれが大きなストレスになってしまうようです。今までも視覚的支援が有効であるということは知ってしましたが、約9割近くの情報を視覚から入手しているということを聞き、本人が知りたい情報を上手く知れるように配慮していく必要があるのだとわかりました。

「視覚的支援をしないと障害者差別になってしまう」ということも聞いたので支援者として気を付けて行かなくてはと思います。

 

シンポジウム

「障害がある方への芸術文化活動の魅力と未来」

コーディネーター:川井田 祥子 氏

シンポジスト:

  1. 大塚 千枝 氏・②鰐川 華衣 氏・③池田恵理 氏・④丹正和臣 氏

 

シンポジウム全体を通して利用者さんの自己表現の場が芸術になっていることに関心をしました。

皆さん口をそろえて言われているのが「見せることがアートではなく本人の意思を発表する場です。」と言われていました。職員の方は利用者が自己表現できる為の環境構成しか行っていないとのことでした。

どの作品も心を掴まれるような作品ばかりで、利用者さんが自分のやりたいように行っているからこそ、このような作品が産まれるのだと感じました。

最後のぬか つくるとこさんでは一般の方を招く機会も多いようで、外部からの刺激が新しい気づきをくれるヒントになっているようでした。

世間一般に障害者と呼ばれている人たちとの垣根がなくなっていけばいいと強く感じました。

 

 

・セミナー全体を通して感じたこと。

2日間のセミナーで講師の方、シンポジストの方の話を聞いて、一般的に健常者と呼ばれている人の偏見や遠慮が障害者を「障害者」にしてしまっているのだと感じました。

障害者差別解消法など障害者と垣根を越えていきましょうという風習はあるようですが、まだそれが全然浸透しておらず、差別されている現状には進歩が見られていません。

私たち障害者に係る仕事を仕事に就いている私たちは差別が少しでも減少していけるように世間に投げかける役割も担っていかなくてはと感じました。

 

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